陽性症状の兆候(サイン)で統合失調症の再発を未然に防ぐ

抗精神病薬を止めると統合失調症の再発率が5倍になり、1年間で78%2年間で98%が再発するという。

しかし、薬を飲んでいるだけで大丈夫かというと、そうでもない。

主治医によると、統合失調症はどんなに気を付けていても再発するときは再発してしまうものだという。

再発を必要以上に怖れない!

統合失調症を巡る誤解に「初期だと回復の見込みあるけど再発繰り返すと難しく、やがて人格荒廃に至る」というのがある。

それを強く信じすぎて「再発=絶望」と感じている人もいるらしいけど、そんなことはない。

2度目の入院をするまでは、再発に対する怖れというのは強かった。

もう2度とあの思いはしたくない!

あの絶望はもうたくさんだ!

と感じて、相当気を付けていたが、再発してしまった。

記憶しているだけで、4回程陽性症状が再燃したが、陽性症状が出る度に心の奥にある自己の課題を解決して、再発する度に精神的に高まり人生観も深まり、状態は劇的に好くなった。

再発すると悪化する? 僕にとっては大きなクエスチョンマークだ。

今は抗精神病薬の進歩や社会的環境も患者にとって良くなりつつあり大きく状況は変わっている。

再発を必要以上に怖れる必要はなく、思い切って飛び込んでみたらどうにかなるものだよ。

その楽観的な態度が統合失調症にとっては、回復の一助となる。

再発が起こりやすい時期

好調時の慢心

3度目の入院の1番の理由は慢心。

結婚式のプロフィール映像を年に3本ぐらい頼まれていたが、そのときは自分をコントロールして、陽性症状に近いハイテンションで自分を保ちつつ、神が降りてきたかのような全能感を感じなから作成するという技を覚えてしまった。

そうすると、「あ、俺、完全に寛解した!ていうか、陽性症状の全能感をコントロールしてる!」という自信が生まれて、もう2度と入院する程の状態にはならないだろうなと慢心してしまった。

それで無理を重ねてしまったことが原因だ。

調子が好くなって、もう大丈夫という気分になると、自己管理はおろそかになりがちだし、それが更に進むと服薬も忘れたり、完全に止めたりしがちだ。

野球のピッチャーも調子が好いときほど、失投が多くなると聞いたことがある。

好調な時ほど注意!

季節的なもの

僕は夏になると調子が好くなる。

短い睡眠時間で、ガンガンと仕事がはかどり、アイデアがポンポンと浮かぶ。

そうなると楽しくなってきて、食欲もなくなり、更に睡眠時間が短くなる。

でも、調子が好いから、それが陽性症状と思わずに突き進んで再発してしまう。

しかし、経験を重ねると、「今はやばい状況だから無理してでも寝なくちゃ!」と、普段よりも睡眠薬を多く飲んで眠ったりする。

イベントの前

結婚・出産・妊娠・死別などのライフイベントの時期には統合失調症が発症しやすいことが知られている。

僕の場合ライフイベントではないが、結婚式のビデオ制作、お盆の北海道への旅行、彼女さんとの旅行など、普段と違うことがあると、興奮してしまって睡眠時間が少なくなったり、生活リズムが乱れたりと、陽性症状に触れやすい。

 再発の兆候(サイン)と予防

再発の兆候(サイン)は人それぞれ違う。

しかし患者1人に限っていえば、再発するときはいつも同じパターンで始まることが多いといわれている。

オフ会で家族会の方が当事者に聞いた再発の兆候は以下のようなものだった。

  1. 眠れなくなる
  2. ご飯が食べられなくなる
  3. イライラする
  4. 周りがうるさく感じる

また、活動的になりすぎることもある。

本人は調子が好いと感じているかも知れないが、陽性症状の発症に繋がりかねない。

このときは周りから見るとやたらと目がキラキラし過ぎで、ギラギラ、ギンギンというような目つきになる。

眠れなくなる

僕の場合は1番の再発の理由は、眠れなくなるということだ。

眠らずにいると、頭がオーバーヒートしてしまうのか気分が良くなって、このまま眠らなくても大丈夫じゃないかという感覚になり、仕事をすると神が自分の中に入って居るんじゃ?というような超越した状態になる。

その状態で、「再発のサインだから寝よう」として眠れる環境であれば好いが、眠れない環境になると、容易に再発してしまう。

食事しなくなる

陽性症状に近くなると、ハイテンションになって、食事があまり必要ではなくなる。

でも、それは脳が限界を超えて働いているということだから、いつかエネルギー不足に陥ってしまう。

統合失調症の原因は仮説も含めて100以上有るが、最近は栄養不足によるビタミンなどのサプリメントで補う栄養療法も注目されている。

好調で食欲がなくなっているときは、陽性症状の前駆段階のことが多いのだろう。

感性が過敏になる

感性が過敏になりすぎて、ちょっとしたことで過緊張したり、普段なら気にならないことが必要以上に気になって不安になったり、相手の感情が伝わったりすることがある。

例えば、電車に乗って、この電車で大丈夫か? 降りるところ間違ったらどうしようなど、普段なら何とも感じないことを恐怖のように感じてしまうことがある。

そのときは繊細な感性を保っている統合失調症という病の特徴と考えむしろ好調なのかと感じてしまうが、今思うと再発の兆候だ。

普段は気にならないことが気になったり、感じないことを感じたりしたら思っている以上に状態は陽性症状に振れやすいので注意が必要!

認知機能障害

ちょっとしたことを思い出せなかったり、簡単なことが出来なくなったり、人の話が理解できなかったり、思考力がなくなったり、思考がまとらなくなることがある。

これはかなりのレッドゾーン。

この状態になったら、例え生活リズムが乱れようとも、睡眠薬を飲んで何もせずに眠った方がいい。

再発・再燃を防ぐための生活

苦手なことに無理にチャレンジすると、ストレスが強くかかって それが再燃の引き金を引く場合がある。

仮説は100を超えるほど多いが、ストレスがいちばんの発症要因であることは疑いがないだろう。