統合失調症とナイアシン(ビタミンB3):栄養療法は重要!

心の病気は脳の病気と考えられており、脳の病気には、脳の栄養状態をバランス良く保つことが最も重要だとされている。

最近では、食事療法や栄養療法、サプリメント療法がとても注目されている。

ナイアシンとは?

「ナイアシン」というのは、「ビタミンB3」のこと。

Wikipediaの、ナイアシンのページには、次のような説明が記載されている。

ビタミンB複合体の一つで熱に強く、糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠である。循環系、消化系、神経系の働きを促進するなどの働きがある。

欠乏すると皮膚炎、口内炎、神経炎や下痢などの症状を生じる。エネルギー代謝中の酸化還元酵素の補酵素として重要である。

Wikipedia

精神疾患とナイアシン(ビタミンB3)

特に注目されているのは、ナイアシンが欠乏すると「うつ病」「統合失調症」「不安障害」

などの精神面の病気につながるのではないか?という点だ。

脳神経の働きを助け、錯乱、不眠、無気力、神経痛、偏頭痛などを予防する。

統合失調症治療において効果が期待できる栄養素として、ナイアシンは注目されている。

ナイアシン(ビタミンB3)を中心とした栄養療法は、アメリカ、カナダでは受け入れられており、現在では精神科領域だけでなく広く一般医療においても治療の分野で応用されていている。

カナダのホッファー医師が言うには 『統合失調症は、ペラグラ(ナイアシン欠乏症)である』 とのこと。

もちろん他の栄養素も必要だが、ナイアシンは欠かすことができないため 『統合失調症の人には、ナイアシンは一生必要。それは、糖尿病の人に一生インスリンが必要なのと同じ。』 と言われている。

ホッファーの臨床研究

1951年から1954年の間にナイアシンを投与された統合失調症患者すべてを、同時期にプラセボ・電気けいれん法・インスリン昏睡・心理療法で治療された他の統合失調症患者すべてと比較した。

自殺者数(人) よくなった(%)
1群 入院中も退院後もナイアシンを受けた人たち 0 78
2群 退院後にナイアシンを受けた人たち 0 80
3群 入院中にナイアシンを受けた人たち 0 81
4群 ナイアシンを全く受けなかった人たち 4 60

1・2・3のビタミン群の患者1人当たり入院日数は平均234。
4群の患者1人当たりの入院日数は平均319。

ナイアシンは治療が早ければ早いほど効く

日本で栄養療法の第一人者である藤川徳美医師によると、ナイアシン+ビタミンC 療法の有効率は70~80%で、多くの症例で劇的な改善を示す。

  • 発病後1年以内なら、1ヶ月程度で完治して抗精神病薬投与が不要となる症例が多い。
  • 発病後5年程度なら、数ヶ月程度で抗精神病薬を大幅に減量出来る。
  • 発病後10年程度なら、1年程度で抗精神病薬を減量出来る。
  • 発病後20年程度なら、この治療を数年単位で行うことで精神症状は改善する(ただし減薬はかなり困難)。
藤川徳美医師の栄養療法:統合失調症で目指すべきナイアシン・ビタミンCの摂取量など
栄養療法を研究されている藤川徳美先生の記事があったので、メモメモ 1.高タンパク/低糖質食+プロテイン+鉄(*) 統合失調症は「糖害」な...

ナイアシン・ナイアシンフラッシュでの死亡例はない

ホッファー医師によると「ナイアシンのサプリメントによる死亡例はこれまでにない」という。

犬に対する半数致死量(投与対象の半数が死亡する用量)は体重1kg当たり5,000~6,000mgで、人間の場合これは1日に約450gのナイアシンを取ることに相当する。

こんなにとったら、有害量に達するずっと以前に吐き気を催すだろう。

米国中毒管理センター協会の毒性暴露監視システムの年報によると、ナイアシンによる死亡例は1件もない。

一方、きちんと処方された処方箋に起因する死因は、年間14万件に上る。

しかも、これは1年間だけ。

それも米国内だけの数字だ。

さらに、薬剤の過量投与や不適切な処方、薬剤による有害な相互作用も数に入れれば、薬剤による合計志望者数は毎年25万人を超える。

ナイアシン療法は否定されているんじゃ?

1973年の米国精神医学会はホッファーの研究に対して極めて否定的な結論を残している。

しかしその報告書は「ビタミンを非常に限定して(ナイアシンだけ)論じ、その理論の1つか2つの側面しかとりあげていない。その論述は部分的に誤りであり、その結論は正しくない。」とホッファー自身が反論している。